震動は、すこし止んだかと思うと、またばらばらがんがんと、ひどくゆれた。 「宇宙塵か。相当ひどい宇宙塵だ」 艇長は、壁のところへとんでいって、棚から帽子を出して、かぶった。 「お出かけになりますか」 「うん、司令室へ入る」 「宇宙塵とは、なんですか」 「そんなことは、誰か他の者に聞け。今、それを説明しているひまはない」 そうでもあろう。 艇長は、室を横ぎって、出入口の方へ。 「艇長。コーヒーはおのみになりませんか」 「おお、そうだ。コーヒーをのもうと思っていて、忘れていた。おれも、よほどあわてたらしいね」 そういいながら、艇長は卓子のところへひきかえしてきたが、とたんに大きなこえでどなった。 「なあんだ。コーヒーは、みんな茶碗の外にこぼれてしまったじゃないか。艇夫、こんど、わしが戻ってきたら、そのときはすぐコーヒーをのませるんだぞ」 「へーい。どうもお気の毒さまで……」
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