「私の可愛い女よ、私が貴女に許しを与えたとしても、私の寛大さは何の役にも立たないだろう。私の他の三人の同僚に署名して貰わねばならないのだ。」「とにかく署名して下さい。」とアルモナは言った。「喜んで。」とその僧は言った。「私のこの寛大さが、貴女の好意によって償われる、という条件で。」「貴方は私に大層名誉を与えて下さいました。」とアルモナは言った。「日が沈み、光り輝くシート星が地平線に出るとすぐ、私の部屋へ来て下さい。貴方は薔薇色のソファの上にいる私を見出すでしょう。そして貴方は私を、貴方の召使同様に、扱う事になりますわ。」それから彼女は署名を持って出かけた。老人には恋心を沸き立たせ、自分の(昔の若い)力に再び挑戦しようという気持ちを抱かせたまま。彼は一日の残りを入浴に使い、セイロンの肉桂の皮と、ティドールとテルナットの高価な香辛料の入った飲み物を飲んで、シート星が昇って来るのを苛々して待っていた。