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「よろしいか。それから二つには、わしはうっかりしていて、かれQがかぎ穴から抜け出せるほど小さくて細長いからだを持っていることを考えずにいたんだ。だから、ある夜、Qはかぎ穴から外に広い空間があることに気がつき、かぎ穴から抜け出したのだ。つぎの室にはわしがいたが、ちょうど文献を読むことに夢中になっていたので、Qはそのうしろを抜けて、戸のすき間から廊下へ抜け出した。わかるだろう」 「ええ、よくわかりますとも」 「それからお三根さんの部屋へはいりこんだ。めずらしい部屋なので、Qはよろこんで踊りまわっていると、お三根が寝床から起きあがった。水を飲みに行くつもりか、かわやへ用があったのか、とにかく起きあがったところへ、Qがとんでいってお三根ののどにさわった。Qのからだはかみそりの刃のようにするどいので、お三根ののどにふれると、さっと頸動脈を切ってしまったのだ。思いがけなく、Qは人間の死ぬところを見て興奮した。そして、朱にそまって死んでいくお三根のまわりを、なおもとびまわったので、お三根のからだのほうぼうを傷つけた。どうだ。わかるかね」 


詐欺被害 いじめた生徒の親族?ネットに偽情報で被害深刻 : 社会 : YOMIURI ...