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蛙 じゃあ、叔父さん、強い叔父さん。もしもここへ蛇が来たら、おまえ後生だから助けてくれないか。

蟹 よし、よし、俺がきっと救ってやるから、安心して遊んでいろ。おれはあの木のかげへ行って、甲羅をほしながら午睡をしているから、なにか怖い者が来たら、すぐに俺をよべ。いいか。

蛙 おまえが加勢してくれれば安心だ。じゃあ、頼むよ。

蟹 よし、よし。

(蟹は再び柳のかげに入る。)

蛙 さあ、蟹の叔父さんが味方をしてくれるから大丈夫だ。もう少しここらで遊んでいようか。や、向うから誰か来るようだぞ。蛇やいたずらっ児とは違って美しい娘だ。俺をひどい目に逢わすようなこともあるまい。平気で唄でも唄っていろ。いや、そうでない。人は見かけに寄らぬものだ。まあ、一旦は隠れてた方が無事かも知れない。

(蛙は池にとび込みて、蓮の葉のかげにかくれる。漆間の翁の娘、衣を洗わんとていず。)

娘 きょうもどうやら陰って来た。降らないうちにこの着物を洗って置こうか。(池をのぞく。)おお、池の水も澄んでいる。


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